〈秩父・坂東〉百番順礼記［観音順礼記・西国順礼記・秩父順礼記・坂東順礼記］（享保18年） 【判型】横本1冊。縦110粍。 【作者】迎蓮編。朝暉房陽子序。 【年代等】享保6年4月作。享保18年2月刊。［京都］鈴木新兵衛ほか板（［京都］菊屋安兵衛原板）。 【備考】分類「地誌」。西国三十三所・坂東三十三所・秩父三十四所のいわゆる「日本百観音（ちなみに大永5年（1525）の石碑に百霊場の記録があるため、それ以前から行われていたことが確認されている）」の順礼記。江戸期刊本としては初期の部類で他に所蔵のない新出史料。「西国順礼記」「秩父順礼記」「坂東順礼記」を収録。それぞれ1番札所を起点に順礼の道法と、各霊場の山号・寺号、本尊、開基、詠歌等を略記する。なお、巻頭に千手観世音・聖観世音・馬頭観世音・十一面観世音・準胝観世音（ジュンデイ-）・如意輪観音・不空羂索観音（フクウケンサク-）の肖像とそれぞれの縁日・真言と、「順礼の十徳」「札笈摺（オイヅル）・笠の認めよう」「札打つ時の呪文」について記す。 ★原装・題簽付・極美。記名なし・江戸期の蔵書印あり。稀書（全国に所蔵機関皆無（国文学研究資料館DB））。